死刑にいたる病

2022/6/4

思ったより面白かった。少しもやっとするのは真実が全て「口から語られているもの」であるからそれが本当なのかは立証できないというところ。まあそれはこの映画の雰囲気作りの1つで良い要素というか味?とするべきところなのかもしれないけどミステリ好きな自分にとってはちょっとだけひっかかった。あと主人公の家族はけっこう出てきたけど祖母?の死は事件とは関係なかったのか…てところ。主人公が死刑囚と会って変化するのはわりと自然で良かったのとそれを阿部サダヲが言ってくれてあーなるほどだからイキってたのね。特に最初の方はまっっったく感情移入できなかったけどだんだん阿部サダヲに毒されていくのは理解はできた。それほどまでにいい人感が出てる、

途中まで主人公が人を殺してタイトルの伏線回収~となるかなと思ってたけどそうならなかったのは良かった(人殺しを仕方の無い病、として描かれるのはたとえフィクションでも嫌なので)。主人公と死刑囚、金山、大学一緒の女が全員家族から愛情を向けられず「鬱屈として孤独、急に鬱憤を爆発させる可能性が高い」として重ねられており3人が阿部サダヲの手持ち駒として扱われていたのが最後にわかってそーゆーのすき。でも結局主人公の主観でしか語られてないから真実は分かんないんだけど主人公の推理が合ってるなら金山に罪悪感を植え付けるためだけに自分のルーチーンを破ってあの女を殺したってことだよね。うーーーん。

女女女~~~~!!💢テメーに関しては1ミリも理解できねーんだよ!!!!!💢💢だったけど最後のでまあ許した

沢山考えることがあってもう何回か見ればちゃんと自分の中で納得解釈出きるんだろうけどそんな何回もは見ないなって感じの映画だった。邦画をあんま見ないけどこういう鬱屈した終始静かなでも精神確実に削ってくるの、日本映画ならではだと思う。あと主人公の陰キャ感がリアルでいい。喋り方。

最初の拷問シーンで気持ち悪くなって吐きそうになった、食べた直後ってのもあるけどあーグロで気分悪くなるってこんなかんじなんだってわかって良かった。

 

よく考えたら死刑にいたる病、てそういう人がいてそれは他の人に伝染していく、ていう主旨なのではなく阿部サダヲ自身が母親に囚われていたのかなと思える脚本(最後の主人公から阿部サダヲへの「母親の爪は綺麗だったか」質問、爪に対する執着?)から虐待親が絶えない現状への警報が主旨なのではとも思える。親からの愛情なく育った者はどういう風にそだつか

 

ここで感想消えちゃった…