そして誰もいなくなった

2021/7/25

 

キャラが一人一人立っててそれぞれ魅力的で良かった。すんなりこういう人だなって受け入れられた。

こういうの読みすぎてめっっちゃ驚いたとかはないけどすごく面白かった。もうちょっとよく隅々まで拳銃探して…とか9人もいて毒いれたの誰も気付かないんか…とかちょい思ったけど。さくさく進むところもよい。

よーーーーく読み返せばこの人しか犯人あり得ないじゃん!って気付いたかもしれないのに気になりすぎてあと根性も無いのでさっさと真相読んだ。ちょい後悔。多分ミステリ読むたびずっとそうだ笑

なんかロンバード好きだった



追記

やっぱりめちゃめちゃいい、面白くてしょうがない作品だなっ他のミステリ読んだり、これのドラマチラ見して。改めて思った。

 

52ヘルツのクジラ

特に意外性が無い話だった(意外性求めてない)    こうなるんだろうなって予想通りの話だった

 

悪く掛かれる人たちが振り切って悪、て感じであんまりリアリティを感じられなかった、、、こんな典型的なゴミ逆に少なそうだなって    いや虐待について詳しくないからわからんけど

外面いい人ほどばれないように言い訳できるように虐待してそうなんだよな…殴る蹴るじゃなく…放置とか…でもわからん、全部想像

アンさんが強気に出られてキナコを家から解放する条件が全て揃ってるのもな…普通もっと複雑で面倒なことに(裁判とか)なりそうなのに一方が正、一方が悪、ていう風になりすぎてストーリーのためにそうしたという感じもある、、、

アンさんを性別や人間的を越えた救世主のように言ってるのはとてもわかるのでアンさんに救い出されたところをもう少し印象的に他の文章と明らかに違うように書いてほしかった感は少しある、、、(文句が多い、、)     

というかアンさん死んだ理由が本当によくわからない、、、、、キナコと会ってこの子は自分と同じで52ヘルツのクジラなんだと思って救ったならその子が幸せになれるなら自分が関わってなくてもいいだろうし幸せになれなさそうならあんな遠回しなことしなくてよくないか…というか何で死んだん???性については多分キナコと会う前からのことだから理由つけるなら自分の死で主税が改心すれば、みたいな?感じだよな多分    え…  ほんとにそんな理由なん…?  でもそれしか考えられない  「いつか魂の番に会うよ」て当たり前のように言ってくるような人が好きな子への想いが叶わなくて死ぬような人だったてのは考えづらいし…けどもうわからん!!

あとキナコがちょっと自分には掴めなかった。虐待されて育った人と関わったことがないので分からないけど

小さい頃から虐待されてる、他人を誰も信じない、友達はいる、高校はかなりバイトしてた、ぽんぽんしゃべる、毒舌

家と外とで完全に分けられる人物ってことかな?小さい頃って親が全てだから何されても親は悪くないていうのはかなりわかる  ご飯出されなくても自分のせいだなって思うよね

全部やり直そう、誰とも関り合いになりたくないと引っ越してきたわりにはかなり自分のこと話すし相手に質問もするな…とか思った

あんま本編と関係無いけど52ヘルツのクジラのこと知ったときからその音域しか出せないのではなく声の音域が広いクジラが気まぐれにちょっと高い声出したろって出した説あるのかなとずっと思ってる    本当に孤独かはわからないけど人間がドラマチックにしてるのは面白い   無を想像力から心に響かせられるものに変換できるのは人間だけの能力、良さ






いなくなれ、群青

2021/7/11

続きが気になるなとはなったんだけど終始たんたんと進んでいった感じで盛り上がりに少し欠ける、、、まあ主人公がスーパーネガティブという位置付けなのでしょうがないけど  あと個人的に真辺のキャラにそこまで強く惹かれないという点がめちゃ主人公とのズレを感じてしまい共感は出来なかったかな…というところが一番ネック

思春期の、世の中への諦めとか無関心とかはわかる

あと、元の個人の人格が別れてこの島にきていたとか主人公と真辺のお互いの相反する部分のみ捨てられたとかはしっかりつじつまが合っていてミステリ読んでるのような感覚で真相が明らかになっていくのは面白かったんだけどその分魔法とか人智の越えた力所々で出されると「あ、ふ~ん…」てな感じでまあ魔法使えばそのくらい出来るよな、、、で片付いてしまうのがちょい違和感あった、、、

2人の愛の話だと思う、その愛がお互い無自覚とか真っ直ぐではないとか好き嫌いで言えるものではないとかそういう歪んだ関係性はとても好き。う~ん、単に最初からほぼ何もかも諦めてる主人公を好きになれないのかもしれない、なに達観ぶってんだよ、となる

結局真辺が元の世界に戻りたいとあの階段上った時言えば戻れたんかな?主人公の最後の、もう戻ったら真辺はいないみたいな確信がそうなん??となりよくわからなかった  戻り方が分からん

 

落書きを描いた理由はよく分かるんだけど、ピストルスターの話、も少し真辺につなげられないかな~と思った(担当編集か?)   ただ昔行ったキャンプで見た星空がとても思い出に残っている…じゃ物語のテーマとしては弱すぎるような気がする   例えばそこで自分の今の性格を形成するような、或いは元の純粋な人格が全て崩れていくような衝撃的な出来事があって、だからそんなことがあっても変わらず光輝いていたあの星を忘れられないとか、真辺と星に関することを話したとかならわかる…もう少し繋がる何かが欲しい、、、

 

普通に暮らしてる大人の人は時任とか、何がかけてるたのかいまいちわからない…まあなんかあんだろうな これから出てくるのかも

過去に星とピストル描いた子供のことも多分続きでやるんだろう

あと書き方の問題だけど自分の好みとは合わないなって  こう、たまに無理してドラマチックに比喩してるような感じがするとこ…大げさかな…って思ったり 青春!って感じが苦手なのかも…すいすいストーリー進んでいくところとじっくり読むところ、両方欲しい  常に同じリズムな感じ、しっとり

 

ほんとに真辺のこともっとわしが守りてえ~~~って思えればすごいよい感じに読めたんだろうな~~~!

密室狂乱時代の殺人

2023/9/16

 

前巻よりよっぽど無理がある

理論上はできるかもしれないけどね?て感じ。トリックが大掛かりすぎて誰かしら気づくだろと思ってしまう。特に建物の天井がギロチンになってたのとか建物ごとクレーンで移動させるとかはいやいや…となった。そんな思いっきりデカい車体ぶつけたあとが残らないほど強いとか、防音とかにしたって気づくだろとか、地面にクレーンの跡が残るだろうとか

あと、大富ケ原が開発した特殊な接着剤、とか特殊な合金、とかがミステリとしてはウ~~~ン、そういう「この世界にはあるんだよ」みたいなのがノックスの十戒に当てはまってて、いや別に当てはまってても良いんだけど「それあり…?」な感じは残る。

最後の叙述トリックはすごく好き。どんでん返しが好き。ただ、最初の島の説明でも思ったけど、無理がありすぎる。海岸線から1メートルのところに50×50センチくらいの石塁、そこからフェンスが生えている。この説明で、えっ?ってなった。砂浜みたいなふにゃふにゃ地盤で30メートルフェンス建てられないでしょ、て。普通この手の絶海の孤島の舞台は周りが切り立った崖で登り降りができない、ていう設定が多いんだけどこれはよく分からないな…と思いつつ読んでたんだけどうん、やっぱり無理あると思う。

あと、あまりにも見立てが突拍子無さすぎる気がする。いきなり「そして誰もいなくなった」の見立てよって言われても。キャラのこじつけも結構無理矢理だし、それまで読んでて「そして誰もいなくなった」の見立てだ、と思える部分が無さすぎて…。だったら、最初に登場人物の過去の犯罪とかを告発して、これは「そして誰もいなくなった」と同じ流れだ!て思わせるとか。そうすれば最後、そして誰もいなくなったの見立て通りだと大富ケ原蒼大依(フィリップ・ロンバート大尉)の死体のそばに男のウサギ人形が落ちてないとおかしい、よって、この殺人だけ犯人は別にいる!ていう流れになりまだ自然かなあ。

 

読みやすいしキャラもわりと人間味あって好きだけどトリックとかに無理があってあまり「気になる!」とはならないんだよなあ。屍人荘の殺人のほうがトリックは気になった、でもキャラはこっちのほうが好き。

硝子の塔の殺人がこの3つの中では1番ライトノベル風は薄いかな。トリックも本格的で良かった。ただ、最後の終わりかたがあまり…だった気がする。作者の夢が入りすぎた気が。



密室黄金時代の殺人

2023/9/16

 

読みやすい、すぐ読み終わる。名前が覚えやすい、説明もわかる

屍人荘の殺人よりキャラが好きになれて文章とかやり取りも好感がもてた。軽く読める。ライトノベル風なのは同じでやっぱり美少女探偵とその助手、その美少女と自分だけ特別な関係、てのが好きなんだね

 

トリックはうーん、無理あるんじゃない?てものもある。最初のゴム使うやつとか、そんなうまくナイフで一瞬で切れる?ってなった。でも全部密室で、一つ一つちゃんと小道具とか使っててよく考えられてるなあ~~~という感じ。

理論上はできるね、という感じで派手さとか、想像もし得なかった真実…とかそういう感じではない。トリックとか密室の定義とか密室分類とか、すごくよく考えられてて本当に感心した。密室黄金時代という世界観での法律とか、定義がよく考えて作られている。

黄燐使う時限装置とか、ドライアイスや氷で証拠はなくなる、とかの理科の実験みたいな要素とかは好みでは…無いかな~~~…、て感じ、これは単に好みの問題。

 

いいんだけど、最後、蝶番外せないって言ってなかった…、?、????????

ってなったのでよくよく何度も読み直した。ら、わかった。ドアを閉めている状態では蝶番を外せないけど開けた状態では外せるってことね。開けた状態で外して別のドアに取り替えて、その後普通に自分の鍵で閉めたってことね。説明が足りない~~~~~~~!!!!!!!!!!!蝶番を外すのは無理、て言った直後に蝶番を外してドアを取り替えたんですよ、て言われたら混乱するでしょ!!一言「ドアを開けた状態では蝶番外せます」て言ってくれたらこんな混乱しなかったわ!!他のトリックは複雑でも説明はわかりやすいからよく分かったのになんで!!!最後だけ!!

あとそんな大がかりなことしてたら時間もかかるだろうし誰かに見つかる可能性も高いのでは。ノックスの十戒の9もちょいきついかなー。あと自殺志願者が集まって全員に殺したい人がいて~それをりりあに頼んだ~とか、十戒に当てはまる人たちだった、とかはまあ無くてもいい要素だよね…?それもミステリでは珍しい。多分作者が面白くしようといれたかったんだろうな。勉強にはなった。

ドミノのところも、別にドミノ無くても密室殺人になってたんだから必要ないよね、となったけど「密室使い」のりりあの自己顕示欲なのかな。

そういうの含め屍人荘の殺人読んだあとだとあまりにも隙があるなあと(登場人物の心理表現とかも)思ったけど単純に密室トリックだけ楽しむ、という本なら良いと思った。

マスターキーってものの定義を知らなかったんだけど全部のドアの鍵開けられるものなの??すごくね、そんなのあんの

あと、フェンリルは最初、まだ1人も殺されてない時からりりあの部屋を覗いてたってことになるけどりりあの正体を知っててなの??知らないならなんでカーテンに穴まで開けて用意してた?そこもわからん

あと、隠し部屋で見つかった信川は2ヶ月前に館に来た怪しい人物(りりあかその家族かな)がその時運んだん?なんでそいつだけ先に殺したん、。、??

館に来た人たちはりりあがターゲットとして集めた?んだよね?特に描写は無かったと思うけど…

ねえねえねえねえやっぱりモーセ十戒ノックスの十戒って入れる必要無くないか????!これのせいでややこしくなってる気がするんだけど!

自殺志願者の集まりの1人の男の子の父親が5年前のトランプ連続殺人事件の犯人で、その集まりの生き残りがその子からトランプをもらってそれをりりあに渡した。りりあはそれを犯行現場に置いた…

これ別に要らなくない???!要らないっていうのは、話の進行的に、ね!!?実際そういう流れだったんだろうけど、この世界に1つののトランプを使わなくてもトランプ置いてあれば、というかクローズドサークルミステリってだけで読者は連続殺人だろうなって分かってるし、使われたトランプが同じってことはその5年前の犯人と今の出来事が繋がっているんだろうなと思いながら読んでたから何も無くて「え?」てなった。

モーセとノックスの勘違いも、別に要らなくない?あれ自体はりりあが勘違いをしていた、てだけの、いきがってる犯人を消沈させる胸スカエピソード。(フェンリルが最後にトランプを置いたのはあくまでそれまでの連続殺人を受けてのお遊び)

入れるなら、りりあが犯人だと分かった時最後に付け足すくらいで。「りりあもそれが疑問だったの」の後に「ああ、そのことなんだけど。あなた勘違いしてるんじゃない?あれはモーセ十戒のことよ」みたいにする方が良い。犯人が特定され、その時点での謎が全部解けている時に新たに解明されることって、そっからのどんでん返しとか、真犯人が別にいたとか、そういう展開を期待してしまうから、さらっと流すくらいでいいような。

 

十戒に見立てて殺す」ことに執着してた依頼人の女(恐らく何かの宗教団体の信者)が今後重要人物になってくるとか、5年前のトランプ連続殺人とかが今後話に関わってくるなら十戒の要素も必要だったんだなって思うけどどうなんだろう。

 

屍人荘の殺人でも思ったけど、「1冊でちゃんと全部解決する話」にして!!!!!!!!!たとえシリーズものだったとしても!!もしシリーズ意識しているのなら「続きがあるよ!」ってことを最後に少しでも入れてほしい!!!!!

とにかくミステリ読み終わった後は全部スッキリしていたいの!!!